細菌と口腔ケア

私たちは、生まれた瞬間から細菌と共生する運命にあります。
そして、体の各部位に適応した細菌が定住することになり、その結果、私たちの口の中には約300種類の細菌が常在しています。
しかしこれらの細菌の多くは病原性が弱く、病原性の強い細菌の侵入や定着・増殖を防ぎ、口の健康を保つ役目をしているのです。
ところが、口の中が汚れていたり、他の疾患や生活習慣などが原因で体の抵抗力が低下すると、プラーク(歯の周りについている白くネバネバしているもの)中の細菌構成が変わって病原性の強い細菌が増え、虫歯や歯周病になります。
また口腔カンジタ症という舌、口蓋、歯肉などにびらんを主症状とするカビの感染症を引き起こすこともあります。
口は消化器官の入り口であり、食道・胃・腸につながっていますが、喉頭(のど)で呼吸器官(鼻・気管・肺)と交差しています。
そのため、喉頭には飲食物が食道に流れ、気管に入り込まないようにするための蓋(喉頭蓋)があり、飲食物がここを通るときに反射的に閉じる仕組みになっています。

高齢になってこの反射が弱くなると、食道に流れるはずの飲食物が誤って気管に入りやすくなります。

これを押し出そうとする反射が「むせ」です。
しかし、この「むせ」が弱くなると、気がつかないうちに飲食物や唾液とともに細菌が気管に入り、肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こしてしまいます。

高齢の方の肺炎の多くがこの誤嚥性肺炎と言われています。
原因が分からない微熱を繰り返すような時は誤嚥性肺炎を疑う必要があります。
また、歯周病菌が歯肉の血液中に入ることによって細菌性心内膜炎、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすことがあります。
ちなみに日本人の死因は1位・がん、2位・心疾患、3位・肺炎、4位・脳血管疾患です。
これらの疾患を予防し、健康な生活を送るために口の中を清潔にすることはとても大切なことです。

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